〔NY石油〕WTI、小反落=米中懸念が広がる(1日)
2020年6月1日
【ニューヨーク時事】週明け1日のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、米中対立の激化による景気悪化懸念が広がり、小幅に反落した。米国産標準油種WTIの中心限月7月物の清算値は前週末比0.05ドル(0.14%)安の1バレル=35.44ドルとなった。8月物は0.05ドル安の35.79ドルだった。
中国が先週、全国人民代表大会(全人代)で反体制活動を取り締まる「国家安全法」の香港への導入方針を採択。米国は対抗策を打ち出した。ロイター通信が1日に中国が国有企業に対し、米国産の大豆と豚肉購入を止めるよう要請したと報道した。
市場では、米中対立の激化による景気悪化への懸念が強まり、原油先物売りが優勢となった。
ただ一方で、ロシアやサウジアラビアなど石油輸出国機構(0PEC)の加盟・非加盟国によるOPECプラスが、6月の会合を前倒しすると伝わった。減産継続への期待が相場を支え、下落幅は限定的だった。
▽ガソリン=下落。中心限月7月物の清算値は1.18セント安の1ガロン=106.67セント。
▽ヒーティングオイル=下落。中心限月7月物の清算値は0.76セント安の1ガロン=102.90セント。
[時事通信社]
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