先日フジフューチャーズ様にお伺いしてきました。
さまざまなお話ができたので、下記をご参考にしてください。
○円安基調について
・現在100円台から90円台と先日と同様の円高の雰囲気であるが、
初期の70円台から90円位までの円売り主体からドル買いに変わっている。
・基本的にはドル高/円安路線は変わらないと予想。
どの水準で落ち着くかが鍵。
・5月末以降の乱高下は調整の範疇だが、まだ少々時間を要しそう。
動きがあるとすれば夏以降か。ただし、市場は日本の緩和拡大、
米緩和縮小延期を期待しているので、再びドル上昇となる為には、
一旦ドルロングのポジション整理が進まないと難しイメージである。
調整期間後の金融政策見通しに注目していきたい。
また、日本国内においては先日の参院選を終えたが、特段材料視していない。
大きく現金融政策(アベノミクス・異次元の金融緩和)に支障をきたす
ようであれば話は別だが、現時点では考えにくい。
米景気回復を背景とした出口戦略や長期金利上昇、また日銀緩和の
実効性がしっかりしたものになれば、一段のドル高/円安の可能性が高い。
・懸念材料
1.米債務問題の不透明性。財政の崖問題を特別措置で延命してはいるが、
いつ決着がつくのか。
株価が最高値を更新したが、調整局面をむかえており、
労働市場改善など景気指標動向が鍵。
2.中国景気減速懸念。景気後退懸念は大きな障壁。
一部ではデフォルト懸念も囁かれはじめるなど、不透明感も否めない。
3.欧州債務懸念。取り沙汰されて久しいが、アベノミクスや米株高に隠れ、
依然解決には至っておらず、再燃の可能性は十分。
4.上記1・2・3から、リスク回避色が強まれば、円高進行の可能性もある。
○金相場について
・大手機関の予想レンジをみると、一段高の可能性はある見通しだが、
レンジの引き下げも相次ぎ、今年がピークと見る向きが多い。
・景気拡大によるインフレヘッジとして買われてくるまでには
少し時間を要しそう。
・国内は円安が支援材料となるが、ドル建て相場はドル高が圧迫となり、
動きにくい。
・安値拾いの現物買いや新興国の保有残高拡大などが下支えとなるなか、
ドル高や株高を背景に、今までの推進力となった逃避需要が後退している。
ETF残高は第1四半期で約177トン減少し、2年前の水準に戻っている。
・為替や株が上昇基調から調整色を強め乱高下となるなか、投資対象としての
輝きを取り戻せるか否か、金融政策の行方がキーとなりそう。
・また、インド・中国の2大需要国の景気減速懸念も圧迫要因。
・ただし、産金コストや鉱山会社などの動向、需給バランスを見ると、
大きな崩れもなさそう。金地金や宝飾用需要は伸びており、
今流出している投資資金が還流してくれば、再度上昇の可能性は十分。
4月の急落以降頭の重い展開となっており、当面はレンジ内での
もみ合いの様相となる予想ですが、夏以降に上昇のチャンスとみている。
以上、フジフューチャーズ様の今後の予想でした。
かなりリアルなお話ができたと思います。
参院選を終え、ダウは本日6日ぶりの史上最高値を更新し勢いがついていますが、
一方日経は再調整中!?為替もパッとしません。
年末までに日本の金融市場全体はどうなるのか難しい局面になってきました。
そんな乱高下が高い時ほど『金』がいいのかなと思っているのですが、
どうでしょうか!?
また別の商品先物会社様のところにお伺いしてきますので、
お楽しみにしていてください。
※十分ご理解頂いているかと存じますが、投資はあくまで自己責任です。