今後の予想について(北辰物産様)

先日北辰物産様にお伺いしてきました。

決行細かいお話ができたので、ご参考にしてください。

1:参議院選挙まで円安基調が継続するのかについて
安倍政権発足後のアベノミクスの効果がドル/円を円安方向に導き、更に日銀の新執行部に よる異次元追加金融緩和が、ポジティブサプライズとして円を大幅に押し下げ、現在100 円の大台を突破。 この流れは、調整を挟みながらも 7 月に予定されている参議院選前までは続くと予想。場合によってはドル/円は 105~110 円程度まで円安が進行してもおかしくない状況にあると予想しているみたいです。
しかし、100 円を越える円安が定着した場合、G7主要国及び新興国からも円安への懸念が高まる可能性が高く、また国内においても円安の弊害から、参院選後、年後半に掛けては、ドル/ 円も本格的な調整局面入りを予想しているとのことです。

2:QE3 縮小・停止への出口戦略の思惑、米景気回復による金利上昇への懸念について
現在までNY 金は、世界各国中央銀行による景気刺激策がインフレと通貨価値下落に対するヘッジ手段としての金を下支えするとの見方から買われていました。 また、金利が世界的に過去最低水準にあるため、金の魅力が持続して高値水準を維持しています。
しかし、最近の米国の経済指標の改善や、史上最高値を更新中の NY ダウの動向を見ても、 現在の金融政策が早期に縮小、終了する可能性が高まっており、NY 金にとっては弱材料。この為、年後半にむけて米国の景気が回復に向かった場合、NY 金はインフレヘッジ としての魅力が薄まり、下落する可能性が予想される。 ただ、現時点での経済状況では、低金利政策の早期解除には繋がらないと見ているそうで、完全 に下降トレンド入りと考えるには早計。仮に NY 金が中期的な下降トレンドに入るとすれば来年以降と予想しておられます。

3:再び沸きあがる欧州債務問題について
今年に入ってからもイタリアの政局不安やキプロスの債務問題など、落ち着いたかに見え
ても、節々で湧き上がる欧州債務問題は、引き続き金にとっても、安全資産としての価値 を高める動きになっている。 ただし、経済規模の小さい国の問題が今後湧き上がったり、蒸し返されたとしても、影響は限定的に止まり、一時的に安全資産として買われる事があっても持続的な上昇には繋がらないと予想。ただ、イタリアなど経済規模の大きな国が債務問題でデフォルトに直面した場合は、金にとって強材料になる可能性が高いと考えている。 但し、ECB や IMF など、これら債務問題解決に向けてかなり強固な対策を打ち出している事もあり、余程、負の連鎖に陥らなければ、欧州問題のみで NY 金が再び最高値を伺う展開までには至らないと予想。
以上の事から、今年の東京市場での金価格は 4~5 月に一旦高値修正を迎えている現状であり、調整後 7 月に向けて、為替の円安を支援材料に再度上場来高値を更新する可能性があり、現在の上場来高値を更新した場合、5,200~5,300 円程度まで上昇する可能性もあると北辰物産様は予想しておられます。

しかし、年後半に向けては、NY 金の下落を背景に、本格的な調整局面入りとなる可能性があり、その場は、4,500 ~4,600 円に向けて下落すると予想。 その間、欧州債務問題などイレギュラーな要因によって、反発する場面も予想しておられるが、特に年後半は、短期的な反発局面に於いても一過性の動きとなり、上値は重くなると予想しておられます。

以上、北辰物産様の今後の相場の予想でした。

いずれにせよどこかで大幅な調整局面が金融市場全体でおこるとコモディティニュースとしても予想しており、それは参議院選後の9~12月上旬までの間と予想。
あとそれまでにドル円102円~105円のどこかで、次の円安・株高の弾みを付ける為、中規模な調整があると予想しております。

また別の商品先物会社様のところにお伺いしてきますので、
お楽しみにしていてください。

※十分ご理解頂いているかと存じますが、投資はあくまで自己責任です。

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