第4回 今注目を集めるコモディティ投資
~あなたのポートフォリオにコモディティを加えてみませんか~
(監修:東京商品取引所(TOCOM))
■注目の理由①
近年の新興国の経済発展で資源価格が上昇
近年、コモディティ価格の上昇がメディア等で大きく取り上げられているところですが、今後も中国やインドを始めとする新興国における経済発展が続き、その結果としてコモディティ相場の高止まりが続くと多くのアナリストが予想しています。例えば、2011年9月、金価格は国内外の市場で史上最高値を更新し、NY先物市場では1,920ドル台、TOCOM市場でも4,750円台で取引されました。その後も高値圏で推移しています。
■注目の理由②
独自の値動きをするコモディティ
コモディティは株や債権といった金融商品とは異なる価格変動をする傾向があります。そのため、資産運用を金融商品だけで行うのではなく、運用先の一つとしてコモディティを加えることによって分散投資効果が得られます。グラフはTOCOM NEXT(商品指数)の変動を示したものですが、重大なイベントに対して、株(TOPIX、MSCI)等の伝統的な資産クラスと異なるパフォーマンスを示しているのが分かります。
■注目の理由③
インフレ・ヘッジのツールとしてのコモディティ投資
コモディティの価格変動は、まさに石油や貴金属、ゴムといった現物商品の価格変動なので、物価と深い関係があります。先般、日銀がデフレ脱却に向けたインフレターゲットを設定したことは、今後インフレに向かう可能性を示唆しているとも考えられます。コモディティ投資は、インフレ・ヘッジの手段としても有効と言えます。