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原油、上げ幅拡大=EIA在庫統計を好感〔NY石油〕(11日午前10時45分)

2012年4月12日

【ニューヨーク時事】11日午前のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、米エネルギー情報局(EIA)の石油在庫統計を好感し、上げ幅を拡大している。午前10時45分現在、米国産標準油種WTIの中心限月5月物は前日終値比1.08ドル高の1バレル=102.10ドル。
 EIAが公表した6日時点まで1週間の石油統計によると、原油在庫は前週比280万バレル増で市場予測(ロイター通信)の210万増を上回った。
一方で、石油製品在庫はガソリン430万バレル減(予測130万バレル減)、ディスティレート(留出油)が400万バレル減(同20万バレル減)と、予想を大幅に上回る取り崩しが確認された。このため、相場は原油需要の改善を好感し、EIA発表直後の電子取引で一時、1ドル近く上昇した。
 また、欧州中央銀行(ECB)のクーレ専任理事が、必要であればユーロ圏諸国の国債買い支えを再開する姿勢を示したことから、外為市場が対ユーロでドル安が進行。このため、ドル建ての原油相場は割安感から買われている。さらに、米株式市場が堅調に推移していることも原油相場を下支えしている。(了)
[時事通信社]
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