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　【ニューヨーク時事】１７日のニューヨーク商業取引所（ＮＹＭＥＸ）の原油先物相場は、欧州債務不安の後退や中西部の過剰在庫の解消期待から続伸した。米国産標準油種ＷＴＩの中心限月５月物は、前日終値比１．２７ドル高の１バレル＝１０４．２０ドルと、終値としては４月２日（１０５．２３ドル）以来、２週間ぶりの高値で終了。６月物は１．２７ドル高の１０４．６４ドルで引けた。
　スペイン短期国債入札で旺盛な需要が確認され、同国への債務危機波及不安が後退。加えて、ドイツの欧州経済調査研究所（ＺＥＷ）景気期待指数が５カ月連続で上昇したことを受けて、ユーロ圏の景気先行き不透明感が緩和した。投資家のリスク選好拡大に伴う米株価の上昇も追い風となり、５月物は電子取引で一時１０５．０７ドルと、２週間ぶりに１０５ドル台を付けた。
　需給絡みの材料も引き続き相場を支援。米加２社が米連邦エネルギー規制委員会（ＦＥＲＣ）に対して、米中西部とメキシコ湾岸を結ぶシーウェイ・パイプラインを利用した原油逆送計画を予定よりも２週間繰り上げ５月１７日に開始することを報告。中西部での過剰在庫の早期解消につながるとの期待が地合いを強めている。
　ただ、買い一巡後は高値圏で小浮動。この日夕と翌１８日朝に発表される官民の週間在庫統計待ちムードが強まった。
　▽ガソリン＝３営業日続落。中心限月の５月物は３．３０セント安の１ガロン＝３２３．４０セントで終了した。
　▽ヒーティングオイル＝反発。５月物は１．００セント高の１ガロン＝３１２．６６セントで取引を終えた。（了）
［時事通信社］