反落=2週間ぶり安値〔NY金〕(18日)
2012年4月19日
【ニューヨーク時事】18日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、ドル高やスペイン債務問題をめぐる不透明感を背景に反落し、5日以来2週間ぶりの安値で取引を終えた。中心限月6月物は前日終値比11.50ドル安の1オンス=1639.60ドルで引けた。
この日は、スペインを取り巻く欧州債務問題の再燃が市場の圧迫材料。ドイツ連銀総裁によるスペイン国債買い上げに消極的な発言などを受け、スペイン株相場が急落。19日に控える同国の2年物、10年物国債入札結果に不安が強まる中、株売りの流れが欧州株全般に波及し、軒並み下落した。米市場にもこの流れが波及し、弱い内容となった前日引け後の米大手企業決算なども背景に株安となった。このため、商品相場全般に売りが出て、金もこれに連動する形で売り圧力が強まった。
また、ユーロが対ドルで売られ、一段安まで値を下げたことから、ドル建てで取引される金塊相場は割高感も圧迫材料となった。 このほか、市場では現物需要の低下に対する懸念も強い。主要消費国インドの商業筋による買いも引き続き細く、市場は金買いに動きにくい地合いとなった。
ただ、米連邦公開市場委員会(FOMC)を翌週に控え、市場では様子見姿勢も強い。
金塊現物相場は午後1時57分現在、11.755ドル安の1638.845ドル。(了)
[時事通信社]
この日は、スペインを取り巻く欧州債務問題の再燃が市場の圧迫材料。ドイツ連銀総裁によるスペイン国債買い上げに消極的な発言などを受け、スペイン株相場が急落。19日に控える同国の2年物、10年物国債入札結果に不安が強まる中、株売りの流れが欧州株全般に波及し、軒並み下落した。米市場にもこの流れが波及し、弱い内容となった前日引け後の米大手企業決算なども背景に株安となった。このため、商品相場全般に売りが出て、金もこれに連動する形で売り圧力が強まった。
また、ユーロが対ドルで売られ、一段安まで値を下げたことから、ドル建てで取引される金塊相場は割高感も圧迫材料となった。 このほか、市場では現物需要の低下に対する懸念も強い。主要消費国インドの商業筋による買いも引き続き細く、市場は金買いに動きにくい地合いとなった。
ただ、米連邦公開市場委員会(FOMC)を翌週に控え、市場では様子見姿勢も強い。
金塊現物相場は午後1時57分現在、11.755ドル安の1638.845ドル。(了)
[時事通信社]
その他のニュース