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原油、続落=軟調な米経済指標受け〔NY石油〕(19日)

2012年4月20日

 【ニューヨーク時事】19日のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、弱い内容の米経済指標を嫌気し、続落した。米国産標準油種WTIの中心限月5月物は、前日終値比0.40ドル安の1バレル=102.27ドルで取引を終了。6月物は0.40ドル安の102.72ドルで引けた。
 原油相場は朝方から弱含みで推移。米労働省が朝方発表した1週間の新規失業保険申請件数が38万6000件と市場予想を上回った。これを受けて米雇用回復の遅れが改めて確認され、原油相場を圧迫した。さらにその後発表された4月の米フィラデルフィア連銀景況指数が8.5に低下したことや、3月の中古住宅販売件数が前月比2.6%減となったことを嫌気し、原油相場は売りが一段と加速した。
 一方で、弱い内容の米経済指標を受け外為市場はユーロ高・ドル安基調で推移。このため、原油相場は一時的に買い戻された。しかし、取引終盤ではテクニカル要因による売りも入り、電子取引では一時、101.67ドルまで下押された。あとドル安と軟調な米経済指標を材料に原油相場は売り買いが交錯する中、マイナス圏で引けた。
 ▽ガソリン=5営業日続落。中心限月の5月物は4.86セント安の1ガロン=315.41セントで引けた。
 ▽ヒーティングオイル=反発。5月物は0.69セント高の1ガロン=312.51セントで終了した。(了)
[時事通信社]
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