小高い〔NY金〕(19日)
2012年4月20日
【ニューヨーク時事】19日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、雇用や住宅関連指標の不振を背景に物色され、中心限月6月物は前日終値比1.80ドル高の1オンス=1641.40ドルと小高く終えた。
注目を集めたスペインの中長期物入札はまずまず良好な結果となり、市場のリスク回避ムードが和らぐ中、安全資産の金塊は売りに押されて安寄りした。
しかし、朝方発表された一連の米経済指標が振るわず、相場は急反転。最新週の新規失業保険申請件数が38万件と市場予測を大幅に上回ったほか、中古住宅販売件数が減少し、さらにフィラデルフィア連銀地区の製造業景況指数も低下した。これを眺めて、金融当局による追加緩和第3弾(QE3)観測を手掛かりとしたドル売りが活発化し、株価が下げる半面、金塊は20ドル近く急伸した。
ただ、買い戻しや押し目買いが一服した後は、相場を方向付ける決定的な材料が見当たらず、取引中盤以降はほぼ横ばいに推移。インドや中国など実需筋からの引き合いも弱く、全般に鈍状な商いとなった。
金塊現物相場は午後1時53分現在、0.355ドル高の1639.200ドル。(了)
[時事通信社]
注目を集めたスペインの中長期物入札はまずまず良好な結果となり、市場のリスク回避ムードが和らぐ中、安全資産の金塊は売りに押されて安寄りした。
しかし、朝方発表された一連の米経済指標が振るわず、相場は急反転。最新週の新規失業保険申請件数が38万件と市場予測を大幅に上回ったほか、中古住宅販売件数が減少し、さらにフィラデルフィア連銀地区の製造業景況指数も低下した。これを眺めて、金融当局による追加緩和第3弾(QE3)観測を手掛かりとしたドル売りが活発化し、株価が下げる半面、金塊は20ドル近く急伸した。
ただ、買い戻しや押し目買いが一服した後は、相場を方向付ける決定的な材料が見当たらず、取引中盤以降はほぼ横ばいに推移。インドや中国など実需筋からの引き合いも弱く、全般に鈍状な商いとなった。
金塊現物相場は午後1時53分現在、0.355ドル高の1639.200ドル。(了)
[時事通信社]
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