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原油、反落〔NY石油〕(23日午前)

2012年4月23日

 【ニューヨーク時事】週明け23日午前のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、欧州の先行き不安やさえない海外の経済指標を受けて世界的な需要減退が懸念され、反落した。午前9時50分現在、この日から中心限月となった米国産標準油種WTIの6月物は前週末終値比1.69ドル安の1バレル=102.19ドル。
 この日の原油相場は欧州政局の先行き不透明感を受けて下落基調。フランス大統領選挙の第1回投票で最大野党・社会党候補のオランド前第1書記が首位となり、サルコジ現大統領がメルケル独首相と組んで主導してきた欧州債務対策の先行きが懸念された。またユーロ圏の経済指標がさえない内容だったことも嫌気され、外国為替市場ではユーロ売りが進み、ドルが上昇。割高感を受けて原油は早い時間帯から電子取引で売り優勢となった。このほか中国でも4月のHSBC製造業購買担当者景況指数(PMI)が発表され、速報値は49.1と前月から改善したものの、景気の分岐点となる50は6カ月連続で下回ったことから、世界的な原油需要の伸び悩みへの懸念が強まった。
 また、米株式相場が売り優勢で始まったことも原油の下押し材料となっているもよう。(了)
[時事通信社]
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