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原油、続伸=FOMC声明で〔NY石油〕(25日)

2012年4月26日

 【ニューヨーク時事】25日のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、イラン情勢や原油在庫の積み増しを受けていったんは売り込まれたものの、米連邦公開市場委員会(FOMC)の発表を機に買い戻され、続伸した。米国産標準油種WTIの中心限月6月物は前日終値比0.57ドル高の1バレル=104.12ドルで取引を終了。7月物の終値は0.54ドル高の104.50ドルだった。
 原油相場は早朝、FOMCの声明発表を前に追加金融緩和に対する期待が膨らみ、一時104ドル台半ばまで上伸した。しかし、イランが核開発計画の停止を検討していると伝えられたことをきっかけに相場は下落。朝方商務省が発表した3月の耐久財受注が前月比4.2%と、市場予想を大幅に下回ったことも相場を下押しした。寄り後は一段と下げ幅を拡大した。米エネルギー情報局(EIA)が発表した20日までの1週間の石油在庫統計では原油が前週比400万バレル増加。270万バレル増との予想を上回る積み増しとなったことを受けて、一時103.11ドルまで下落した。
 午後に発表されたFOMC声明では、事実上のゼロ金利政策など現行の金融緩和策を維持することを決定。追加金融緩和の観測は後退したが、声明が今後の景気見通しについて「徐々に加速する」としたことを好感して原油相場は切り返し、再び104ドル台半ばまで急伸した。株式相場が堅調に推移したことも原油の買い地合いを支えた。
 ▽ガソリン=続落した。中心限月5月物は0.36セント安の1ガロン=315.57セントで終了した。
 ▽ヒーティングオイル=反発した。中心限月5月物は3.16セント高の1ガロン=316.11セントで引けた。(了)
[時事通信社]
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