原油、4日続伸=引値は約1カ月ぶり高水準〔NY石油〕(27日)
2012年4月28日
【ニューヨーク時事】週末27日のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、米国経済の成長鈍化に失望売りが先行したものの、あと追加緩和期待などにプラス圏を回復、4日続伸して引けた。米国産標準油種WTIの中心限月6月物は前日比0.38ドル高の1バレル=104.93ドルと、約1カ月ぶりの高値で終了。7月物は0.38ドル高の105.32ドルで引けた。
朝方はやや売りが優勢。米商務省が発表した今年第1四半期(1~3月)のGDP(国内総生産)伸び率が2.2%と、前期の3.0%から大幅に鈍化した。事前予想の2.5%も下回る結果を受けて市場では失望感が広がり、景気回復の遅れに伴うエネルギー需要の弱さを意識した売りが先行した。
しかし、午後に入ると、週末を前に買い戻しの動きが台頭。一段の景気浮揚効果を狙い、米連邦準備制度理事会(FRB)が追加金融緩和に踏み切るとの期待が手掛かりとなった。また、米エネルギー情報局(EIA)が2月の国内石油需要について、前年同月比0.7%減の日量1873万バレルだったと発表。これが従来の推計値3.1%減に比べて強い内容だったことも相場の追い風となったもよう。
▽ガソリン=中心限月の5月物は2.29セント高の1ガロン=320.62セントと続伸した。
▽ヒーティングオイル=反落。5月物は1.37セント安の1ガロン=318.07セントで引けた。(了)
[時事通信社]
朝方はやや売りが優勢。米商務省が発表した今年第1四半期(1~3月)のGDP(国内総生産)伸び率が2.2%と、前期の3.0%から大幅に鈍化した。事前予想の2.5%も下回る結果を受けて市場では失望感が広がり、景気回復の遅れに伴うエネルギー需要の弱さを意識した売りが先行した。
しかし、午後に入ると、週末を前に買い戻しの動きが台頭。一段の景気浮揚効果を狙い、米連邦準備制度理事会(FRB)が追加金融緩和に踏み切るとの期待が手掛かりとなった。また、米エネルギー情報局(EIA)が2月の国内石油需要について、前年同月比0.7%減の日量1873万バレルだったと発表。これが従来の推計値3.1%減に比べて強い内容だったことも相場の追い風となったもよう。
▽ガソリン=中心限月の5月物は2.29セント高の1ガロン=320.62セントと続伸した。
▽ヒーティングオイル=反落。5月物は1.37セント安の1ガロン=318.07セントで引けた。(了)
[時事通信社]
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