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小反落〔NY金〕(30日)

2012年4月30日

  【ニューヨーク時事】週明け30日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、長引く欧州債務不安を背景にドル高が進んだことを嫌気し、小反落した。中心限月6月物は前週末終値比0.60ドル安の1オンス=1664.20ドルで引けた。
 朝方の金相場は下落基調。スペインの国内総生産(GDP)統計が不振だったほか、米格付け大手スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)がスペイン国債に続き同国大手銀行11行の格付けを引き下げたと発表。根強い欧州債務不安から外為市場では対ユーロでドル高が進行し、ドル建ての金相場は割高感から売られた。また、寄り付き直後に大口の売りが出たことから、金相場は一気に15ドル程度急落し、電子取引では一時1645.10ドルまで下押された。ただこれについては、大量の誤発注があったとの臆測が浮上し、その後金相場はじりじりと買い戻された。
 米商務省が朝方発表した3月の個人消費支出は前月比0.3増と市場予想を下回った。景気のけん引き役だった消費の伸びが減速したことから、外為市場ではドルが反転・下落し、金相場は上昇基調となった。また、前週発表された12年第1四半期(1~3月)の米実質GDPも予想を下回っていたことから追加金融緩和観測が強まり、金相場の戻りを下支えした。
 金塊現物相場は午後1時48分現在、0.205ドル高の1663.950ドル。(了)
[時事通信社]
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