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5日ぶり反発=米雇用統計を受け〔NY金〕(4日)

2012年5月5日

   【ニューヨーク時事】週末4日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、弱い内容の米雇用統計を背景に追加金融緩和観測が拡大したことから、5日ぶりに反発した。中心限月6月物は前日終値比10.40ドル高の1オンス=1645.20ドルで引けた。
 米労働省が朝方発表した4月の雇用統計は前月比11万5000人増と市場予想を下回った。月20万人を超えるペースで増加していた年初に比べ、大幅に鈍化した。これを受け、米景気回復に対する懸念が改めて強まったことから、外為市場では一時的に対ユーロでドル安が進行。これをきっかけに、ドル建ての金相場は相対的な割安感から買われた。また同時に、最近の軟調な米経済指標に加え緩慢な米雇用回復ペースを受け、追加金融緩和をめぐる思惑も一段と拡大し、インフレヘッジの役割をもつ金の需要も高まった。このため金相場は、電子取引で一時1648.00ドルまで上伸した。
 ただ、週末6日に行われるギリシャの総選挙やフランス大統領選の決選投票を背景に、欧州政局不安に対する警戒感から、外為市場ではドルが反転・上昇。金相場を圧迫したため、上値は重い展開となった。
 金塊現物相場は午後1時45分現在、12.100ドル高の1644.095ドル。(了)
[時事通信社]
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