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反落〔NY金〕(7日)

2012年5月8日

   【ニューヨーク時事】週明け7日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、ギリシャとフランスの選挙結果を眺めたユーロ売り・ドル買いの流れに押され、反落した。中心限月6月物は前週末終値比6.10ドル安の1オンス=1639.10ドルで終了。電子取引のレンジは1632.20~1644.00ドルだった。
 週末、ギリシャで行われた総選挙では、連立与党が大差で敗北。欧州連合(EU)が要求する厳しい財政緊縮策への国民の強い不満を反映した形となった。一方、フランスの大統領選挙でも、最大野党・社会党のオランド前第1書記が現職のサルコジ氏を上回る票数を獲得。両国の政局混迷が、財政再建に向けたユーロ圏諸国の足並みを乱す可能性があるとの懸念が台頭した。
 これを受けて、外国為替市場ではユーロ安・ドル高が急速に進み、ドル建てで取引される金塊を圧迫。バンクホリデーで休場のロンドン市場を挟み、米市場の早朝までには次第にユーロを買い戻す動きが広がったものの、根強い警戒感を背景に金塊は終日マイナス圏で推移した。
 このほか、需給面の材料では、インド政府が公式刻印のない金宝飾品への課税提案を取り下げると発表。ただ、輸入関税の引き上げ案は依然として撤回されていない。
 金塊現物相場は午後1時56分現在、5.920ドル安の1638.175ドル。(了)
[時事通信社]
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