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4日ぶりに反発=安値拾いの買いを受け〔NY金〕(10日)

2012年5月11日

 【ニューヨーク時事】10日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、ドル安や前日までの下落を受けた安値拾いの買いを受け、4日ぶりに反発した。中心限月6月物は前日終値比1.30ドル高の1オンス=1595.50ドルで取引を終えた。
 欧州連合(EU)ユーロ諸国でつくる欧州金融安定化基金(EFSF)が9日、総額1300億ユーロの第2次ギリシャ支援に基づき、42億ユーロの融資を実行すると発表。また、総選挙後に政局混迷が続くギリシャで第3党が組閣に向けた調整に入ったことを受け、同国の財政再建の行方に対する警戒感が若干後退したため、外為市場では比較的ユーロ高・ドル安基調で推移。このため、ドル建ての金相場は相対的な割安感から買われた。さらに、前日までの急落を受けた安値拾いの買いや調整買いも目立った。
 ただ、朝方米労働省が発表した1週間の新規失業保険申請件数が36万7000件と前週から減少したほか、市場予想を下回った。良好な内容の米経済指標を受け、追加金融緩和政策をめぐる思惑が後退し、インフレヘッジの役割を持つ金の需要の魅力が薄れた。加えて、インドや中国を初めとするアジア市場での現物需要が鈍っていることも相場の圧迫要因となり、上値は重かった。
 金塊現物相場は午後1時49分現在、3.275ドル高の1596.475ドル。(了)
[時事通信社]
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