反落=4カ月半ぶりの安値〔NY金〕(11日)
2012年5月12日
【ニューヨーク時事】週末11日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、欧州不安に伴うドル高の進行や米金融大手の巨額損失を嫌気し、反落した。中心限月6月物は前日終値比11.50ドル安の1オンス=1584.00ドルと2011年12月30日以来4カ月半ぶりの安値で取引を終えた。
ギリシャ総選挙後の政局混乱やスペインの財政懸念を背景に根強い欧州不安が続く中、米金融最大大手JPモルガン・チェースがデリバディブ(金融派生商品)で巨額損失を被ったと発表したことから、さらに投資家心理が悪化。一連の悪材料を受けて、外為市場では「質への逃避」のドル買いが加速し、ユーロ安・ドル高で推移。このため、ドル建ての金相場は相対的な割高感から売られた。
また、米労働省が発表した4月の卸売物価指数(PPI)が前月比0.2%低下したほか、中国の4月の消費者物価指数(CPI)上昇率が前年同月比3.4%と前月から鈍化したことを受けインフレ懸念が緩和。インフレヘッジの役割を持つ金の需要は後退した。
金塊現物相場は午後1時46分現在、12.480ドル安の1583.995ドル。(了)
[時事通信社]
ギリシャ総選挙後の政局混乱やスペインの財政懸念を背景に根強い欧州不安が続く中、米金融最大大手JPモルガン・チェースがデリバディブ(金融派生商品)で巨額損失を被ったと発表したことから、さらに投資家心理が悪化。一連の悪材料を受けて、外為市場では「質への逃避」のドル買いが加速し、ユーロ安・ドル高で推移。このため、ドル建ての金相場は相対的な割高感から売られた。
また、米労働省が発表した4月の卸売物価指数(PPI)が前月比0.2%低下したほか、中国の4月の消費者物価指数(CPI)上昇率が前年同月比3.4%と前月から鈍化したことを受けインフレ懸念が緩和。インフレヘッジの役割を持つ金の需要は後退した。
金塊現物相場は午後1時46分現在、12.480ドル安の1583.995ドル。(了)
[時事通信社]
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