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続落=ギリシャ危機が重し〔NY金〕(14日)

2012年5月15日

 【ニューヨーク時事】週明け14日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、ギリシャ危機の再燃を背景に対ユーロでドル高が進行したことを嫌気し、続落した。中心限月の6月物は、前週末終値比23.00ドル安の1オンス=1561.00ドルで取引を終了した。
 総選挙後のギリシャ政局混乱を背景に6月の再選挙が濃厚となっているほか、ユーロ圏離脱観測が浮上。また、スペインやイタリアの10年物国債利回りが高水準で推移するなど先行き不透明な欧州情勢を受けてリスク回避の動きが強まり、投資家は安全資産であるドル買いに向いた。外為市場ではユーロ安・ドル高が進行し、ドル建ての金相場は相対的な割高感から売りが先行した。
 さらに、米金融大手JPモルガン・チェースが前週、金融派生商品(ディリバディブ)取引に絡んで巨額損失を出したと発表したことを受け、投資家心理が悪化して米株価や原油をはじめとする商品市場が下落。金相場もリスク資産と連動する形で一段と下押され、寄り付き後の電子取引では一時、1555.00ドルの安値を付けた。
 このほか、米商品先物取引委員会(CFTC)が11日、投機筋のロング・ポジションが2008年以来の低水準になったと発表したことも金相場の圧迫材料となった。
 金塊現物相場は午後1時46分現在、20.620ドル安の1563.375ドル。(了)
[時事通信社]
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