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大幅続落=10カ月ぶり安値で終了〔NY金〕(16日)

2012年5月17日

 【ニューヨーク時事】16日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、ギリシャのユーロ圏離脱への懸念やドル高を背景に売りが加速し、大幅続落した。中心限月の6月物は、前日終値比20.50ドル(1.32%)安の1オンス=1536.60ドルと、終値としては2011年7月7日(1530.60ドル)以来、約10カ月ぶりの安値で取引を終了した。
 ギリシャ総選挙後の連立協議失敗を受けて、欧州債務問題が再燃。再選挙が決まったことで財政再建計画の進展やユーロ圏諸国からの対ギリシャ支援の行方をめぐり警戒感が広がっている。フランスのオランド新大統領とドイツのメルケル首相が前日、ギリシャのユーロ圏残留を希望することを訴え、同国支援で緊密に連携する方針を表明したものの、先行き不透明感は著しく高まったままだった。このため、安全資産として米債やドルを求める傾向が強まり、金塊は軟化した。
 また、ドル高・ユーロ安の進行でドル建てで取引される金塊相場の割高感が強まったことも金売りの流れに拍車を掛けた。電子取引では一時1526.70ドルまで値を消した。昨年9月に付けた史上最高値から20%余り下落したことは、市場で弱気相場を示すサインと受け止められている。
 金塊現物相場は午後1時46分現在、24.695ドル安の1531.550ドル(了)
[時事通信社]
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