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原油、強もちあい〔NY石油〕(21日午前)

2012年5月21日

 【ニューヨーク時事】週明け21日午前のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、ギリシャ危機への警戒感一服を受けて売り買いが交錯する中、強もちあいで推移している。米国産標準油種WTIの中心限月6月物は午前9時55分現在、前週末終値比0.18ドル高の1バレル=91.66ドル。
 政局混迷にゆれるギリシャで、再選挙が正式に決定。約8割の国民はユーロ圏残留を望んでいることや週末開催された主要国首脳会議(サミット)もギリシャに残留を促したことから、投資家心理が改善。また、ギリシャのユーロ圏離脱懸念が後退したことから、外為市場で対ユーロでドル安が進行。このためドル建ての原油相場は相対的な割安感から買われ、早朝の電子取引では一時92.20ドルまで上伸した。
 さらに、中国の温家宝首相が景気減速の回避に向け、一段の金融緩和政策など成長支援策の必要性を強調したことや、米中西部での在庫だぶつき解消に向けたシーウェイ・パイプラインによる原油逆送が19日に開始されたことも市場の支援材料。(了)
[時事通信社]
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