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3日続落〔NY金〕(23日)

2012年5月24日

  【ニューヨーク時事】23日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、ギリシャのユーロ圏離脱懸念を受け対ユーロでドル高が進行したことを嫌気し、3日続落した。中心限月の6月物は、前日終値比28.20ドル安の1オンス=1548.40ドルで取引を終了した。
 ギリシャのパパデモス前首相が前日、同国がユーロ圏から離脱するリスクが依然として残るとの見方を示した。さらにユーロ圏諸国がギリシャのユーロ圏離脱に備え、個別の緊急対策を用意することで合意した、と報道されたことから、投資家は安全資産とされるドル買いへ一気に傾いた。外為市場ではユーロ安・ドル高基調で推移し、ドル建ての金相場は相対的な割高感から売りが先行した。
 また、米欧株価や原油市場をはじめとする商品市場が軟調に推移。金相場もリスク資産と連動する形でじりじりと下げ幅を拡大し、正午すぎの電子取引では一時、1532.80ドルの安値を付けた。このほか、主要消費国インドでは、対ドルでルピーが急落し、割高感から現物需要が低下していることも、金相場の圧迫材料。
 売り一巡り後は、ギリシャ財務省がユーロ圏離脱をめぐる報道を否定する声明を出したことや、欧州連合(EU)非公式首脳会議を控えて様子見姿勢も強いことから、金相場は買い戻され下落幅を縮めた。
 金塊現物相場は午後1時49分現在、21.80ドル安の1548.995ドル(了)
[時事通信社]
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