小反落〔ＮＹ金〕（３１日）
2012年6月1日
【ニューヨーク時事】３１日のニューヨーク商品取引所（ＣＯＭＥＸ）の金塊先物相場は、低調な米経済指標や米株価の動きなどを手掛かりに方向感なく推移した後、小反落して終了した。中心限月８月物は、前日終値比１．５０ドル安の１オンス＝１５６４．２０ドルで取引を終えた。
前日は、スペインの銀行問題への懸念などを背景に、技術的な「質への逃避」の金塊買いが殺到し、急反発して終了。翌３１日は安寄りした。米商務省が朝方発表した第１四半期の米実質ＧＤＰ（国内総生産）伸び率の下方修正に加え、官民の雇用関連指標がともに悪化傾向を示したことで、米景気回復の勢いの弱さが示唆され、米雇用統計の発表を前に警戒感が広がった。欧州債務問題については、新規材料は見当たらなかったものの、引き続き先行き不透明感が相場の重しとなっている。相場は、米株価や他の商品相場の動きをにらんで、前日終値を挟んで荒い動きとなった後、引けにかけて小緩んだ。
５月の金塊相場は、中心限月ベースでちょうど１００ドル（６．０％）下落した。これは、ロイター通信によると月間の下げ幅としては２０１１年１２月以来の大きさとなった。
金塊現物相場は午後２時０７分現在、５．５５０ドル安の１５６２．３９５ドル。（了）
［時事通信社］
前日は、スペインの銀行問題への懸念などを背景に、技術的な「質への逃避」の金塊買いが殺到し、急反発して終了。翌３１日は安寄りした。米商務省が朝方発表した第１四半期の米実質ＧＤＰ（国内総生産）伸び率の下方修正に加え、官民の雇用関連指標がともに悪化傾向を示したことで、米景気回復の勢いの弱さが示唆され、米雇用統計の発表を前に警戒感が広がった。欧州債務問題については、新規材料は見当たらなかったものの、引き続き先行き不透明感が相場の重しとなっている。相場は、米株価や他の商品相場の動きをにらんで、前日終値を挟んで荒い動きとなった後、引けにかけて小緩んだ。
５月の金塊相場は、中心限月ベースでちょうど１００ドル（６．０％）下落した。これは、ロイター通信によると月間の下げ幅としては２０１１年１２月以来の大きさとなった。
金塊現物相場は午後２時０７分現在、５．５５０ドル安の１５６２．３９５ドル。（了）
［時事通信社］
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