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続伸=1カ月ぶり高値で終了〔NY金〕(6日)

2012年6月7日

 【ニューヨーク時事】6日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、欧米の追加金融緩和観測が強まる中で買われ、続伸した。中心限月の8月物は、前日終値比17.30ドル高の1オンス=1634.20ドルで終了。これは、終値ベースでは5月7日(1639.10ドル)以来、約1カ月ぶりの高値水準。
 欧州中央銀行(ECB)が同日行った定例理事会後の記者会見で、ドラギECB総裁は一部の理事会メンバーが利下げを求めたことを明らかにした。さらに、米サンフランシスコ連銀のウイリアムズ総裁は同日、講演で失業率の持続的低下が見込めない場合などには、追加緩和が正当化されるとの見解を示した。これを受けて、欧米が追加金融緩和に動くとの思惑が広がり、インフレヘッジとしての金の魅力が高まったことから、買いが先行した。
 また、同日はユーロ高・ドル安を眺めて、ドル建てで取引される金塊などの商品相場の割安感につながり、買いを誘った。このほか、ケイ線筋の買いも相場を押し上げたとの見方もあった。
 PFGベストのブローカー、マイク・デーリー氏はこの日のレポートで「翌7日に予定されているバーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言を聞くまで、大きくポジションを傾けることはない」と述べた。
 金塊現物相場は午後2時15分現在、2.625ドル高の1619.90ドル。(了)
[時事通信社]
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