原油続落、84ドル台〔NY石油〕(8日)
2012年6月9日
【ニューヨーク時事】週末8日のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、スペイン不安と対ユーロでのドル高を背景に売られ、続落した。米国産標準油種WTIの中心限月7月物は前日終値比0.72ドル安の1バレル=84.10ドルで終了。8月物は0.74ドル安の84.39ドルで取引を終えた。
フィッチ・レーティングスは前日、スペインの国債を3段階引き下げた。これを受けて、欧州債務懸念が強まった上、ユーロ安・ドル高地合いとなったことから、ドル建てで取引される原油などの商品の割高感が生じ、安寄りした。
また、バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長が前日の議会証言で、追加金融緩和の具体策に触れなかったことも、投資家心理を悪化させた。
ただ、スペインは、資本不足の銀行に資金を投入して連鎖破綻を回避するため、9日にも欧州連合(EU)ユーロ圏諸国に金融支援を要請するとの期待が高まったことから、下げ幅を縮小した。
▽ガソリン=小反発。中心限月の7月物は0.02セント高の1ガロン=268.52セントで取引を終えた。
▽ヒーティングオイル=反発。7月物は0.50セント高の1ガロン=267.21セントで引けた。(了)
[時事通信社]
フィッチ・レーティングスは前日、スペインの国債を3段階引き下げた。これを受けて、欧州債務懸念が強まった上、ユーロ安・ドル高地合いとなったことから、ドル建てで取引される原油などの商品の割高感が生じ、安寄りした。
また、バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長が前日の議会証言で、追加金融緩和の具体策に触れなかったことも、投資家心理を悪化させた。
ただ、スペインは、資本不足の銀行に資金を投入して連鎖破綻を回避するため、9日にも欧州連合(EU)ユーロ圏諸国に金融支援を要請するとの期待が高まったことから、下げ幅を縮小した。
▽ガソリン=小反発。中心限月の7月物は0.02セント高の1ガロン=268.52セントで取引を終えた。
▽ヒーティングオイル=反発。7月物は0.50セント高の1ガロン=267.21セントで引けた。(了)
[時事通信社]
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