小幅続伸〔NY金〕(11日)
2012年6月12日
【ニューヨーク時事】週明け11日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、スペイン銀行救済の報を好感したリスク選好ムードが次第に薄れ、あと切り返した。中心限月8月物は前週末終値比5.40ドル高の1オンス=1596.80ドルと、小幅続伸して終了。電子取引のレンジは1582.70~1609.30ドルだった。
朝方は軟調。欧州連合(EU)ユーロ圏諸国が9日、スペインの銀行向けの資本増強に尽力することで合意し、スペイン政府も支援要請の叩き台となる必要額の算定に入った。これを受け、欧州の債務危機連鎖に歯止めが掛かるとの見方が優勢となり、午前中は株式や原油先物などリスク資産を物色する動きが先行した。
しかし、市場の楽観ムードは次第に縮小。スペインの10年物国債利回りが引き続き6%超えで高止まりしたほか、週末17日のギリシャ総選挙を前に同国のユーロ圏離脱への警戒感が強く、積極的なリスク投資は手控えられた。こうした中で、安全資産とされる金塊は午後に入ってプラス圏に浮上、引けにかけて底堅く推移した。
金塊現物相場は午後2時01分現在、3.755ドル高の1596.600ドル。(了)
[時事通信社]
朝方は軟調。欧州連合(EU)ユーロ圏諸国が9日、スペインの銀行向けの資本増強に尽力することで合意し、スペイン政府も支援要請の叩き台となる必要額の算定に入った。これを受け、欧州の債務危機連鎖に歯止めが掛かるとの見方が優勢となり、午前中は株式や原油先物などリスク資産を物色する動きが先行した。
しかし、市場の楽観ムードは次第に縮小。スペインの10年物国債利回りが引き続き6%超えで高止まりしたほか、週末17日のギリシャ総選挙を前に同国のユーロ圏離脱への警戒感が強く、積極的なリスク投資は手控えられた。こうした中で、安全資産とされる金塊は午後に入ってプラス圏に浮上、引けにかけて底堅く推移した。
金塊現物相場は午後2時01分現在、3.755ドル高の1596.600ドル。(了)
[時事通信社]
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