3日続伸=1%高で終了〔NY金〕(12日)
2012年6月13日
【ニューヨーク時事】12日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、根強い欧州債務問題への懸念や米国の追加金融緩和期待などを追い風に3営業日続伸した。中心限月8月物は前日終値比17.00ドル(1.06%)高の1オンス=1613.80ドルで終了。電子取引のレンジは1586.40~1618.90ドルだった。
ユーロ圏諸国によるスペインの銀行救済支援を好感した楽観ムードがはく落。また、イタリアの金融支援の可能性をめぐるオーストリア財務相の発言が響き、イタリアやスペイン国債利回りが急上昇した。ユーロ圏離脱への懸念が払拭(ふっしょく)できないギリシャの再選挙を控え警戒感が強まる中、投資家の不安心理を映して安全な資金確保先として金塊相場が人気を集め、電子取引相場は一時1618.90ドルまで上昇した。
また、シカゴ連銀のエバンス総裁がこの日午前、追加緩和に前向きな発言を行ったことも金相場を押し上げた。
さらに、最近の下落基調を受けて現物需要が持ち直したことも買いを後押しした。このほか、ドルが対ユーロで全般的に弱含みに推移し、ドル建てで取引される金塊相場の割高感が後退したことも支援材料となったもよう。
金塊現物相場は午後2時04分現在、14.195ドル高の1610.795ドル。(了)
[時事通信社]
ユーロ圏諸国によるスペインの銀行救済支援を好感した楽観ムードがはく落。また、イタリアの金融支援の可能性をめぐるオーストリア財務相の発言が響き、イタリアやスペイン国債利回りが急上昇した。ユーロ圏離脱への懸念が払拭(ふっしょく)できないギリシャの再選挙を控え警戒感が強まる中、投資家の不安心理を映して安全な資金確保先として金塊相場が人気を集め、電子取引相場は一時1618.90ドルまで上昇した。
また、シカゴ連銀のエバンス総裁がこの日午前、追加緩和に前向きな発言を行ったことも金相場を押し上げた。
さらに、最近の下落基調を受けて現物需要が持ち直したことも買いを後押しした。このほか、ドルが対ユーロで全般的に弱含みに推移し、ドル建てで取引される金塊相場の割高感が後退したことも支援材料となったもよう。
金塊現物相場は午後2時04分現在、14.195ドル高の1610.795ドル。(了)
[時事通信社]
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