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3日続落=FOMC声明受け一時1600ドル割れ〔NY金〕(20日)

2012年6月21日

 【ニューヨーク時事】20日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、米連邦公開市場委員会(FOMC)が量的緩和第3弾(QE3)を見送ったことを受けて3日続落した。中心限月8月物は前日終値比7.40ドル安の1オンス=1615.80ドルで終了。電子取引のレンジは1590.50~1623.60ドルだった。
 午前中は、FOMC声明発表待ちで弱地合い。市場では、米景気の減速懸念を強める内容の経済指標が続いている上、欧州債務危機が深まっていることから、米当局が一段の金融緩和に乗り出すとの見方が優勢だったが、声明の詳細を確認するまでは警戒感が強かった。このため、ドル安・ユーロ高でドル建ての金塊相場に割安感が出たにもかかわらず、積極的なポジション取りは手控えられ、ほぼマイナス圏で浮動した。
 午後に発表されたFOMC声明によると、米連邦準備制度理事会(FRB)は事実上のゼロ金利政策を据え置き、ツイストオペを当初の6月末から年末まで6カ月間延長することを決定するにとどまった。これがQE3実施を期待しインフレヘッジの金買いを見込んでいた向きの失望感を誘い一段安となり、電子取引で一時1600ドルの大台を割り込んだ。ただ、材料消化後は下げ幅を縮小した。
 またインドの需要が、同国通貨安を背景に引き続き鈍っていることも相場の重しとなったという。
 金塊現物相場は午後2時11分現在、4.095ドル安の1617.200ドル。(了)
[時事通信社]
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