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原油、反発=79ドル台後半〔NY石油〕(22日)

2012年6月23日

  【ニューヨーク時事】週末22日のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、前日の急落を受けた安値拾いや、メキシコ湾のハリケーン警戒感から買いを集め、反発した。米国産標準油種WTIの中心限月8月物は、前日終値比1.56ドル高の1バレル=79.76ドルで終了。9月物は1.58ドル高の80.14ドルで取引を終えた。
 原油相場は前日、米国や中国の経済指標悪化を背景とした世界的な景気先行き不安に下押しされて急落した。これを受け、この日は安値拾いの買いが入ったほか、米株相場が反発に転じたことも原油の買い安心感につながった。
 さらに、気象警戒が相場を一段と押し上げた。米ハリケーンセンター(NHC)は、メキシコ湾中部に向かっている大型低気圧が、今後ハリケーンに発達する確率が70%との予測を発表。石油生産施設が集積する同湾岸地帯では、既に一部企業で作業員の避難も伝えられており、生産への影響が懸念される中、原油は引けまでほぼ一本調子で値を伸ばした。
 また外為市場では、前日の米格付け大手による金融機関15社の格下げや、独仏伊スペインの4カ国首脳会談をにらみ、ドル・ユーロの売り買いが交錯し一時ドル高が進んだ場面もあった。しかし、通常は原油相場の向かい風となるドル高も、需給ひっ迫懸念に支えられた原油相場への影響は少なく、終日強地合いで推移した。
 ▽ガソリン=5営業日ぶり反発。中心限月の7月物は1.98セント高の1ガロン=256.99セントで終了した。
 ▽ヒーティングオイル=3日ぶり反発。7月物は0.84セント高の1ガロン=253.37セントで引けた。(了)
[時事通信社]
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