続伸〔NY金〕(25日)
2012年6月26日
【ニューヨーク時事】週明け25日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、欧州危機拡大への不安が広がる中、安全資産として金塊を買う動きが強まり、続伸した。中心限月の8月物は、前週末終値比21.50ドル高の1オンス=1588.40ドルで取引を終了した。
キプロス政府やスペイン政府が同日、欧州連合(EU)に金融支援を要請したほか、こスペインやイタリアの国債利回りが上昇した。週央に行われるEU首脳会議に対する市場の期待も薄く、欧州債務問題の懸念が一段と広がった。これを受けて、投資家らのリスク回避姿勢が強まり、アジア、欧米株価が全面安。金塊の「質への逃避」買いが膨らんだ。また、前週の急落を受けて安値拾いの買いが入り、相場を押し上げた。
このほか、オプションの納会を翌27日に控えて、ショートカバーの買いが入りやすかったとの見方もあった。米シカゴ連銀が発表した5月の全米活動指数がマイナスに悪化したことも、米追加金融緩和の導入を連想させ、買いを誘った面があった。
金塊現物相場は午後2時04分現在、17.70ドル高の1585.30ドル。(了)
[時事通信社]
キプロス政府やスペイン政府が同日、欧州連合(EU)に金融支援を要請したほか、こスペインやイタリアの国債利回りが上昇した。週央に行われるEU首脳会議に対する市場の期待も薄く、欧州債務問題の懸念が一段と広がった。これを受けて、投資家らのリスク回避姿勢が強まり、アジア、欧米株価が全面安。金塊の「質への逃避」買いが膨らんだ。また、前週の急落を受けて安値拾いの買いが入り、相場を押し上げた。
このほか、オプションの納会を翌27日に控えて、ショートカバーの買いが入りやすかったとの見方もあった。米シカゴ連銀が発表した5月の全米活動指数がマイナスに悪化したことも、米追加金融緩和の導入を連想させ、買いを誘った面があった。
金塊現物相場は午後2時04分現在、17.70ドル高の1585.30ドル。(了)
[時事通信社]
その他のニュース