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3日ぶり反落〔NY金〕(26日)

2012年6月27日

 【ニューヨーク時事】26日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、米経済指標の悪化や欧州債務問題を受けたデフレへの懸念を背景に売り優勢となり、3営業日ぶりに反落した。中心限月の8月物は、前日終値比13.50ドル安の1オンス=1574.90ドルで取引を終了した。
 米民間有力会社コンファレンス・ボードが朝方発表した6月の消費者景気信頼感指数は62.0と前月の64.4から低下。同指数の悪化はこれで4カ月連続となり、米景気減速に伴いデフレへの懸念につながり、金塊相場を圧迫した。
 28~29日開催の欧州連合(EU)首脳会議では、債務危機克服に向けた具体策の進展について期待は薄い。さらに、メルケル独首相がこの日、ユーロ共同債の導入について改めて否定的な姿勢を表明したと伝わり、先行き不透明感から買いを手控える傾向が強まった。ただ、ユーロが対ドルでやや強含んだため、金塊相場に割安感を受けた買いが入り安値圏から浮上した。
 このほか、実需の鈍さも依然として相場の重し。インドでは最近の同国通貨安を受けて金塊の割高感が生じており、金の購入を見送る傾向が強まっているという。
 金塊現物相場は午後1時55分現在、12.00ドル安の1573.30ドル。(了)
[時事通信社]
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