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小反落〔NY金〕(2日)

2012年7月3日

 【ニューヨーク時事】週明け2日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、対ユーロでドル高が進んだことや利益確定の売りなどを背景に、小反落した。中心限月の8月物は、前週末終値比6.50ドル安の1オンス=1597.70ドルで取引を終了した。
 金相場は朝方から軟調に推移。オランダとフィンランドが欧州安定機構(ESM)による国債買い取りを阻止する意向を表明したことを受け、欧州債務対策に対する懸念が浮上し、外為市場では対ユーロでドル高が進行。このため、ドル建ての金相場は相対的な割高感から売りが先行した。また、前週末の急伸を受けた利益確定売りや調整売りも加わった。中国物流購買連合会が発表した6月の製造業購買担当景況指数が2カ月連続で低下したことも金相場を圧迫した。
 ただ、米サプライ管理協会(ISM)が発表した6月の米製造景況指数は49.7と市場予想の52.0と下回り、前月の53.5から悪化。さらに、ユーロ圏失業率が悪化したこともあって米欧で追加金融緩和をめぐる思惑が強まり、インフレヘッジの役割を持つ金の需要が拡大。取引終盤の金相場はジリジリと下落幅を縮めた。
 金塊現物相場は午後1時50分現在、5.205ドル安の1597.800ドル(了)
[時事通信社]
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