原油、3日続伸〔NY石油〕(13日)
2012年7月14日
【ニューヨーク時事】週末13日のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、対イラン制裁強化に向けた米政府の動きや中国金融当局による追加緩和期待をはやし、3日続伸した。米国産標準油種WTIの中心限月8月物は、前日比1.02ドル高の1バレル=87.10ドルで終了。9月物は1.04ドル高の87.50ドルで引けた。
中国国家統計局がこの日発表した今年第2四半期(4~6月)の成長率は前年比7.6%に鈍化し、3年ぶりに8%を割り込んだ。米国に次ぐ世界第2位の石油消費国であり、世界経済をけん引してきた同国の成長不安の強まりを受け、エネルギー需要の緩和懸念が拡大。相場は高寄り後、電子取引で一時86ドル台前半の水準まで売りに押された。
しかし、その後は、中国当局が景気下支えに向けて追加利下げに踏み切るとの期待感が台頭したほか、米政府が前日にイランの核開発・ミサイル拡散に関与した疑いのある団体や個人を制裁対象に加えたことで、中東産原油の供給逼迫(ひっぱく)観測が浮上。外国為替市場でドルがユーロに対し反落したことも追い風となり、買い戻しに切り返した。
▽ガソリン=中心限月の8月物は0.99セント高の1ガロン=281.61セントで取引を終了。
▽ヒーティングオイル=8月物は1.49セント高の1ガロン=278.82セントで引けた。(了)
[時事通信社]
中国国家統計局がこの日発表した今年第2四半期(4~6月)の成長率は前年比7.6%に鈍化し、3年ぶりに8%を割り込んだ。米国に次ぐ世界第2位の石油消費国であり、世界経済をけん引してきた同国の成長不安の強まりを受け、エネルギー需要の緩和懸念が拡大。相場は高寄り後、電子取引で一時86ドル台前半の水準まで売りに押された。
しかし、その後は、中国当局が景気下支えに向けて追加利下げに踏み切るとの期待感が台頭したほか、米政府が前日にイランの核開発・ミサイル拡散に関与した疑いのある団体や個人を制裁対象に加えたことで、中東産原油の供給逼迫(ひっぱく)観測が浮上。外国為替市場でドルがユーロに対し反落したことも追い風となり、買い戻しに切り返した。
▽ガソリン=中心限月の8月物は0.99セント高の1ガロン=281.61セントで取引を終了。
▽ヒーティングオイル=8月物は1.49セント高の1ガロン=278.82セントで引けた。(了)
[時事通信社]
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