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原油、7日続伸=2カ月ぶり高値で終了〔NY石油〕(19日)

2012年7月20日

 【ニューヨーク時事】19日のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、中東地域の地政学的リスクの高まりを背景とした供給ひっ迫懸念を受け、7日続伸した。米国産標準油種WTIの中心限月8月物は前日終値比2.79ドル(3.1%)高の1バレル=92.66ドルと、5月16日以来、約2カ月ぶりの高値で終了した。9月物は2.80ドル高の92.97ドルで取引を終えた。
 ブルガリアの空港で前日、イスラエル人を標的にしたとみられるバス爆破事件が発生。この事件はイランの支援を受けた自爆テロだったとの報道が相次いだ。イランは関与を否定しているものの、2国間の関係悪化が産油国を中心とした中東情勢の混迷につながり、原油の供給が滞るとの懸念が広がった。このため原油は朝方から買い進まれ、電子取引では一時92.94ドルの高値を付けた。
 同日発表された6月の景気先行指数やフィラデルフィア連銀の6月の製造業景況指数などは総じてさえない内容だった。これを受けて、米追加金融緩和が強まり、買い材料となった面もある。好調な米企業業績を背景に上伸した株式も原油を下支えした。
▽ガソリン=続伸。中心限月の8月物は5.55セント高の1ガロン=293.89セントで取引を終えた。
▽ヒーティングオイル=7営業日続伸。8月物は6.94セント高の1ガロン=294.70セントで引けた。(了)
[時事通信社]
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