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3日ぶり反落〔NY金〕(23日)

2012年7月24日

 【ニューヨーク時事】週明け23日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、スペインの財政危機の深刻化を受けたユーロ安・ドル高から売りが優勢となり、3営業日ぶりに反落した。中心限月の8月物は、前週末終値比5.40ドル安の1オンス=1577.40ドルで取引を終了した。
 スペイン中央銀行がこの日発表した第2四半期の国内総生産(GDP)は前期比マイナス0.4%と3四半期連続で減少した。さらに、バレンシア州に続いて6つの地方政府が財政支援を要請すると報道され、同国の長期国債10年物の利回りは一時7.5%台とさらに上昇。情勢の低迷を眺めて、欧州連合(EU)からの全面救済が必要になるのではないかとの観測が浮上した。一部報道で国際通貨基金(IMF)がギリシャ融資を停止すると報じられたこともあり、外国為替市場ではユーロ安・ドル高が進み、ドル建ての金は寄り付き直後に電子取引で一時1562.00ドルの安値まで値を落とした。
 ただその後、国際通貨基金(IMF)がギリシャの財政再建を支援するとの考えを示したことで欧州不安が和らぎ、外為市場でユーロが買い戻されドル安となったことから金相場は切り返した。また、ショートカバーの動きもみられ相場は徐々に下げ幅を縮小したが、当初の大幅な下落は取り戻せず、結局マイナス圏で引けた。
 金塊現物相場は午後2時01分現在、7.650ドル安の1576.35ドルで推移している。(了)
[時事通信社]
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