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小幅続落〔NY金〕(24日)

2012年7月25日

 【ニューヨーク時事】24日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、対ユーロでのドル高を眺めて売られ、小幅続落した。中心限月の8月物は、前日終値比1.20ドル安の1オンス=1576.20ドルで取引を終了した。
 欧州連合(EU)関係者は同日、ギリシャは救済実施後も債務を返済できない可能性が高く、追加の債務再編が必要になる公算が大きいとの見解を示した。これを受けて、欧州債務懸念が拡大し、ユーロ売り・ドル買いの流れが強まった。このため、ドル建てで取引される金塊などに割高感が生じ、売り圧力となった。
 一方で、欧州債務問題を背景に安全資産として金塊を購入する動きもあったほか、ケイ線筋などの買いが下支えたため、相場の下値は限られた。ショートカバーが支援材料となったとの見方もあった。
 アイアンビームの貴金属アナリスト、マイク・デーリー氏は「投資家らは長期的な視点で金塊を所持しており、材料待ちといったところ。夏の金塊相場は閑散商いとなることもあり、しばらく小動きが続くのではないか」と述べた。
 金塊現物相場は午後2時02分現在、1.40ドル高の1577.75ドルで推移している。(了)
[時事通信社]
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