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急反発=1600ドル台回復〔NY金〕(25日)

2012年7月26日

 【ニューヨーク時事】25日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、米欧の追加金融緩和をめぐる思惑やユーロ安・ドル高を背景に、急反発した。中心限月の8月物は、前日終値比31.90ドル高の1オンス=1608.10ドルと7月5日以来約3週間ぶりに1600ドル台で取引を終了した。
 米紙ウォールストリート・ジャーナルが、来週もしくは9月に予定される米連邦公開委員会(FOMC)で米連邦準備制度理事会(FRB)が新たな景気刺激策を講じる可能性があると報じた。また、6月の米新築住宅販売が前月比8.4%減の35万戸と市場予想(37万戸)を大幅に下回ったことや、ドイツのIFO経済研究所が発表した7月の景況感指数が3カ月連続で低下したことから、米・欧の追加金融緩和観測が一段と拡大し、インフレヘッジの役割を持つ金の需要が高まった。
 さらに、オーストリア中央銀行のノボトニー総裁が欧州安定機構(ESM)に銀行免許を付与する可能性を示唆したことから問題国への支援拡大に対する期待が強まったほか、フランス・スペインの両財務相がユーロ圏17カ国の銀行監督の一元化を実現するべきだとの共同声明を発表した。外為市場は、米追加緩和観測に加え欧州不安の一服を受け、ユーロ高・ドル安基調で推移。このため、ドル建ての金相場は相対的な割安感からも買われ、そのまま高値圏で取引を終えた。
 金塊現物相場は午後1時50分現在、30.195ドル高の1607.945ドル(了)
[時事通信社]
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