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3日続落=ドラギECB総裁発言を嫌気〔NY金〕(2日)

2012年8月3日

 【ニューヨーク時事】2日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、欧州中央銀行(ECB)による追加緩和の見送りやユーロ圏のインフレ見通しの低下を受け、3日続落した。中心限月の12月物は、前日終値比16.60ドル安の1オンス=1590.70ドルで取引を終了した。
 ECBは定例理事会でユーロ圏17カ国の主要政策金利を0.75%に据え置き、追加利下げを見送った。その後の会見で、ドラギECB総裁は債務危機対策として国債市場に介入する可能性を示唆したものの、具体的な実施宣言までは踏み込まなかった。前日の米連邦公開委員会(FOMC)声明に続き中央銀行の積極対応が見送られたことを受け、市場の失望売りが出たほか、外為市場では対ユーロでドル高が進行。このため、ドル建ての金相場は相対的な割高感から売られた。
 さらに、ドラギECB総裁が「ユーロ圏のインフレ率は13年に2%を下回る」との見方を示したことから、インフレヘッジとしての需要も後退。金相場はその後も軟調に推移し、正午すぎの電子取引では一時、1586.30ドルまで下落した。
 ただ、韓国中央銀行が7月に16トンの金を購入し金保有高を増加やすなど、アジア市場の現物需要が活発だったことが市場を下支えした。
 金塊現物相場は午後1時58分現在、18.375ドル安の1586.10ドル(了)
[時事通信社]
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