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小幅続伸〔NY金〕(9日)

2012年8月10日

 【ニューヨーク時事】9日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、薄商いとなる中で中国の追加金融緩和観測が強まったことで買われ、小幅続伸した。中心限月12月物は前日終値比4.20ドル高の1オンス=1620.20ドルで取引を終了した。
 この日発表された7月の中国消費者物価指数(CPI)が2年半ぶりに1%に鈍化したほか、同国の7月の鉱工業生産の実質伸び率が低下。これを受けて、同国が追加金融緩和に動くのではないかとの思惑が広がった。このため、中国の金需要が増加するとの期待が強まり、金の買いが誘われた。
 ただ、外国為替相場でユーロ安・ドル高となり、ドル建てで取引される金塊などの商品に割高感が生じたことから、相場の上値は重い展開だった。夏期休暇を取る市場参加者が多く、市場は引き続き薄商いとなった。
 朝方発表された米新規失業保険申請件数は市場予想よりも良い内容となったものの、相場の反応は限定的だった。
 金塊現物相場は午後2時50分現在、4.430ドル高の1617.775ドル。(了)
[時事通信社]
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