原油、小反落〔ＮＹ石油〕（１０日）
2012年8月11日
【ニューヨーク時事】週末１０日のニューヨーク商業取引所（ＮＹＭＥＸ）の原油先物相場は、世界的な需要の先細り懸念を受けて小反落し、米国産標準油種ＷＴＩの中心限月９月物は前日比０．４９ドル安の１バレル＝９２．８７ドルで取引を終えた。週間では１．６％の下落。１０月物は０．４８ドル安の９３．１５ドルで引けた。
中国税関総署がこの日発表した７月の輸出額は前年同月比１．０％増となり、１１．３％増を記録した前年同月に比べて大きく鈍化。欧州債務危機の深刻化を背景とした外需の不振が鮮明となった。加えて、国際エネルギー機関（ＩＥＡ）が月報で、来年の世界原油需要見通しを日量４０万バレル下方修正し、投資家の需要先細り不安をあおった。
ただ、前日発表された米国内の指標が良好だったほか、シリア情勢の緊迫化を警戒して下値も限定的。キルダフ・リポートの編集長、マイク・フィッツパトリック氏は「終値で８３．６５ドルの支持線を割り込まない限り、全般的な展望としては引き続き慎重ながらもしっかりに推移する」との見方を明らかにした。
▽ガソリン＝小幅続伸。中心限月の９月物は０．３１セント高の１ガロン＝３００．３９セントで取引を終了。
▽ヒーティングオイル＝６営業日ぶりに反落。９月物は２．４５セント安の１ガロン＝３０２．０５セントで引けた。（了）
［時事通信社］
中国税関総署がこの日発表した７月の輸出額は前年同月比１．０％増となり、１１．３％増を記録した前年同月に比べて大きく鈍化。欧州債務危機の深刻化を背景とした外需の不振が鮮明となった。加えて、国際エネルギー機関（ＩＥＡ）が月報で、来年の世界原油需要見通しを日量４０万バレル下方修正し、投資家の需要先細り不安をあおった。
ただ、前日発表された米国内の指標が良好だったほか、シリア情勢の緊迫化を警戒して下値も限定的。キルダフ・リポートの編集長、マイク・フィッツパトリック氏は「終値で８３．６５ドルの支持線を割り込まない限り、全般的な展望としては引き続き慎重ながらもしっかりに推移する」との見方を明らかにした。
▽ガソリン＝小幅続伸。中心限月の９月物は０．３１セント高の１ガロン＝３００．３９セントで取引を終了。
▽ヒーティングオイル＝６営業日ぶりに反落。９月物は２．４５セント安の１ガロン＝３０２．０５セントで引けた。（了）
［時事通信社］
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