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続伸〔NY金〕(16日)

2012年8月17日

 【ニューヨーク時事】16日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、欧米の追加金融緩和に対する期待やドル安などを追い風に続伸した。中心限月12月物は前日終値比12.60ドル高の1オンス=1619.20ドルで終了。電子取引のレンジは、1603.00~1622.00ドルだった。
 時間外取引中は小動きが続いたものの、寄り付き後には米経済指標などを眺めて一段高に上伸した。前週まで1週間の新規失業保険申請件数は前週比2000件増加し、7月の米住宅着工件数も1.1%減少。8月のフィラデルフィア連銀景況指数はマイナス7.1と、小幅改善したものの、市場予想を下回り、この日発表された統計が軒並み予想より悪い内容となったため、いったんは後退していた米国の追加金融緩和に対する期待が再び強まる展開となった。ユーロ圏でも、欧州中央銀行(ECB)が重債務国の国債購入に動くとの期待が強まっており、流動性の増加への期待感が金塊相場の追い風となった。
 このほか、外為市場でユーロが急伸したことも、ドル建ての金塊に割安感からの買いを誘った。
 ただ一方で、需給関連の材料が頭を抑える展開。有力産金業界団体のワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)が発表した第2四半期の世界の金需要が、前年同期比7%減となったことから、需要先細りに対する警戒感が生じた。
 金塊現物相場は午後1時58分現在、12.055ドル高の1616.75ドル。(了)
[時事通信社]
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