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半年ぶり高値に急伸=ヘッジ買いが殺到〔NY金〕(7日)

2012年9月8日

 【ニューヨーク時事】週末7日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、雇用回復の遅れを示す統計の発表をきっかけに追加金融緩和に対する期待が一段と高まり、買いが殺到した。中心限月12月物は前日終値比34.90ドル高の1オンス=1740.50ドルに急伸、終値としては2月末以来約半年ぶりの水準を回復した。電子取引の高値は午前に付けた1745.40ドル。
 米労働省が早朝発表した8月の雇用統計によると、景気動向を反映する非農業部門就業者数は前月比9万6000人の増加となり、伸びは市場予測の12万5000人を大幅に下回った。また、過去2カ月の就業者数が下方修正されるなど全般的に弱めの数字が並び、来週の連邦公開市場委員会(FOMC)での追加緩和は「ほぼ確実」(米エコノミスト)との声が相次いだ。
 金融当局が実際に資金供給枠を拡大すれば、将来的な物価上昇リスクにつながるとの連想から、ヘッジ目的として魅力が高まった金塊に資金が流入。相場は発表後に30ドル程度急伸し、その後もじりじりと上値を伸ばした。また、外国為替市場でドルがユーロなどに対して売りを浴びたこともドル建てで取引される金塊の割安感につながった。
 金塊現物相場は午後2時1分現在、35.40ドル高の1739.00ドル。(了)
[時事通信社]
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