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原油、3日続伸=追加金融緩和期待膨らむ〔NY石油〕(7日)

2012年9月8日

 【ニューヨーク時事】週末7日のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、米雇用統計の内容を消化後追加金融緩和期待が高まり、3日続伸した。米国産標準油種WTIの中心限月10月物は前日終値比0.89ドル高の1バレル=96.42ドルで取引を終了。11月物の終値は0.90ドル高の96.75ドルだった。
 米労働省が寄り付き前に発表した8月の雇用統計では、景気動向を反映する非農業部門の就業者数が前月比9万6000人増と、市場予測の12万5000人増を大幅に下回った。失業率は8.1%と前月の8.3%から改善したものの、全般的には低調と受け止められた。市場では統計の発表を受けて米金融政策をめぐり思惑が交錯。いったん買われたあと94.08ドルまで急落し、その後切り返す荒い値動きとなった。結局市場では、雇用統計の内容が消化されるにつれて次週の連邦公開市場委員会(FOMC)で連邦準備制度理事会(FRB)が追加金融緩和に踏み切るとの観測が高まったことから買いが活発化し、プラス圏で引けた。雇用統計の悪化を受けて外国為替市場でドルが下落したため、ドル建て商品の原油に割安感が生じたことも原油相場を押し上げた。
 ▽ガソリン=続伸した。中心限月10月物は2.86セント高の1ガロン=301.96セントで終了した。
 ▽ヒーティングオイル=続伸。中心限月10月物は0.64セント高の1ガロン=314.89セントで引けた。
[時事通信社]
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