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小反落〔NY金〕(10日)

2012年9月11日

 【ニューヨーク時事】週明け10日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、前週までのおう盛な買いが一服し、小反落した。中心限月12月物は前週末終値比8.70ドル安の1オンス=1731.80ドルで取引を終了。立会取引のレンジは1731.80~1736.00ドルだった。
 金相場は前週、欧州中央銀行(ECB)によるユーロ圏重債務国の国債購入計画の発表を受けた欧州債務不安の緩和や、米雇用統計を眺めた追加金融緩和期待の高まりを受けて買い地合いが続き、半年ぶりの高値を更新した。しかしこの日の相場は、連日の上伸を受けた利益確定売りなどが出たため反転した。また、中国の貿易統計で輸入が実質的に2年10カ月ぶりに前年同期比で減少したことも投資意欲の減退につながり、早い時間帯から下落基調となった。週央に予定されている米連邦公開市場委員会(FOMC)で量的緩和第3弾(QE3)の発表があるのではないかとの観測が強まっていることから相場は依然1700ドル台の高い水準を保っているものの、内容を見極めたいとの思惑もあってひとまず買いは一服したもよう。
 金塊現物相場は午後1時49分現在、9.33ドル安の1729.67ドル。(了)
[時事通信社]
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