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小反発〔NY金〕(11日)

2012年9月12日

 【ニューヨーク時事】11日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、ユーロ高・ドル安が進行したことを受け、小反発した。中心限月の12月物は、前日終値比3.10ドル高の1オンス=1734.90ドルで取引を終了した。
 金相場は当初、為替相場の動きを眺めて上伸した。米格付け大手ムーディーズ・インベスターズ・サービスが、2013年の米財政赤字削減交渉が不調なら米国の格付けを引き下げるとの見解を発表。また、ドイツの憲法裁判所が予定通り12日に、ユーロ圏債務危機国向け支援基金である欧州安定機構(ESM)に関する合憲性の判断を下すとの報道も支援材料となり、外為市場では対ユーロでドル安が進行。このため、ドル建ての金相場は相対的な割安感から買われた。
 米連邦準備制度委員会(FRB)による追加緩和への期待感が根強いことも市場を下支えした。ただ、12日から2日間の日程で行われる連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、市場の慎重なムードも強く上昇幅を縮小した。
 金塊現物相場は午後1時42分現在、3.33ドル高の1733.00ドル。(了)
[時事通信社]
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