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反発〔NY金〕(21日)

2012年9月22日

 【ニューヨーク時事】週末21日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、対ユーロでのドル軟調が朝方の買いを支援したが、あと利食い売りに一部値を消した。中心限月12月物は反発し、前日終値比7.80ドル高の1オンス=1778.00ドルと2月末以来約6カ月半ぶりの高値を更新して終了。1800ドルの大台乗せまであと10ドルに迫る場面もあった。
 日米欧の金融当局がそれぞれ景気や債務危機対策を講じたことを受け、この日は一服感から全般に閑散な商い。こうした中、スペインが支援要請を前提に、欧州連合(EU)と財政・構造改革に向けた新計画を策定中とする英紙報道に市場は注目。外国為替市場でユーロ買い・ドル売りが活発化したことを手掛かりに、朝方は買い優勢の展開となった。
 取引序盤の段階で、金塊は一時1790.00ドルまで上伸。米国の量的緩和第3弾(QE3)によるインフレ高進観測に加え、テクニカルな買いも加わったもよう。ただ、1800ドルの節目が迫ると利益確定の売りが台頭し、その後は上げ幅を縮めた。
 金塊現物相場は午後1時53分現在、8.520ドル高の1776.995ドル。(了)
[時事通信社]
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