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小反落〔NY金〕(28日)

2012年9月29日

 【ニューヨーク時事】週末28日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、スペイン不安から対ユーロでドル高が進行したことを嫌気し、小反落した。中心限月の12月物は、前日終値比6.60ドル安の1オンス=1773.90ドルで取引を終了した。
 米格付け大手ムーディーズ・インベスターズ・サービスによるスペインの国債格付け見直しがあるのでないかとの懸念が浮上。これを受け、外為市場では対ユーロでドル高が進行。このため、ドル建ての金相場は相対的な割高感から売られた。また、前日の急伸を受けた利益確定売りも目立った。
 さらに、根強い欧州不安に加え、軟調な米経済指標が投資家心理を悪化させたことから、米株価が軟調に推移。最近リスク資産との相関性が強い金相場の下押し材料となった。シカゴISM(サプライ管理協会)が発表した9月のシカゴ地域の景況指数(シカゴPMI)が49.7に低下したほか、9月のミシガン大学消費者景況感指数(確定値)は78.3と、いずれも市場予想(ロイター調べ)を下回った。
 しかしその後、スペインの銀行ストレステスト(特別検査)の結果が発表され、資本不足額が最大支援額の1000億ユーロを大幅に下回る水準だったことが示された。これを好感し、外為市場ではユーロが強含みドルが軟化。金相場も下げ止まった。
 金塊現物相場は午後1時50分現在、4.645ドル安の1772.850ドル。(了)
[時事通信社]
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