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今月の特集 商品先物ウォッチ!

続伸=11カ月ぶり高値で終了〔NY金〕(4日)

2012年10月5日

 【ニューヨーク時事】4日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、欧州中央銀行(ECB)の国債購入期待を背景としたドル安・ユーロ高を追い風に続伸した。中心限月12月物は、前日終値比16.70ドル(0.94%)高の1オンス=1796.50ドルと、終値ベースで2011年11月8日以来、約11カ月ぶりの高値で終了した。
 ECB定例理事会はこの日、ユーロ圏主要17カ国の主要金利を据え置くことを決定したが、ドラギ総裁は終了後の会見で、スペインの支援要請次第としながら「国債購入発動の用意がある」ことを改めて表明。これをきっけに、外為相場でドル安・ユーロ高が進行した。このため、ドル建てで取引される金塊相場に割安感が広がり買いが活発化。また、世界的な金融緩和政策を受けてインフレ圧力が高まるとの観測が根強く、ヘッジ買いも誘われた。電子取引では、一時1797.70ドルと、1800ドルの大台に迫った。
 この日は、米国の最新週の新規失業保険申請件数が公表され、市場予想を下回った。しかし、市場の反応は限定的。5日に発表される9月の雇用統計への警戒感から、見送りムードを強める向きもあり、上値では頭重い展開となったもよう。
 金塊現物相場は午後1時45分現在、16.35ドル(0.92%)高の1793.00ドル。(了)
[時事通信社]
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