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小幅続伸〔NY金〕(11日)

2012年10月12日

 【ニューヨーク時事】11日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、対ユーロでのドル安などを材料に買われ、小幅続伸した。中心限月の12月物は、前日終値比5.50ドル高の1オンス=1770.60ドルで取引を終了した。
 外国為替相場ではユーロ高・ドル安が優勢。ドル建てで取引される金塊などの商品に割安感が生じ、買いを誘った。また、最近の下落基調の反動から、安値拾いの買いも出やすい地合いだったとの指摘もあった。
 ただ、朝方発表された米新規失業保険が前週比3万件減と、市場予想よりも大幅に良い内容となった。これを受けて、量的緩和第3弾(QE3)の期間が短縮されるのではないかとの思惑につながったことから、相場の上値は抑えられた。
 シティグループ・シカゴの先物アナリスト、スターリング・スミス氏は「相場が1800ドルに届かないことで、上値が重い。1800ドルの水準を3営業日ほど続けて上回って終えれば、おそらく強気筋の買いに弾みが付くだろう。一方で、1750ドルの水準を下回れば、急速に売り圧力が強まる可能性が高い」との見解を示した。
 金塊現物相場は午後1時56分現在、4.50ドル高の1767.60ドル。(了)
[時事通信社]
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