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続落=1カ月ぶり安値〔NY金〕(15日)

2012年10月16日

 【ニューヨーク時事】週明け15日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、ファンドやケイ線筋などの売りに押され、続落して終了した。中心限月12月物は前週末終値比22.10ドル安の1オンス=1737.60ドルと、終値ベースでは9月12日(1733.70ドル)以来、約1カ月ぶり安値で引けた。電子取引のレンジは、1729.70~1755.50ドル。
 米商務省が発表した9月の米小売売上高は前月比1.1%増と、3カ月連続で上昇し、市場予想を上回った。これを受けて、米国が量的緩和の期間を短縮するのではないかとの思惑につながり、インフレヘッジとしての金の魅力が後退、金塊は売られた面があった。
 また、外国為替相場ではユーロ安・ドル高が優勢。ドル建てで取引される金塊などの商品の割高感につながり、相場の売りを誘った。
 一方で、RBC・ウェルスマネージメントの上級副社長、ジョージ・ジェロ氏は「この日は1800ドルの水準を破れず、ファンドやケイ線筋の失望売りが出た。ストップロスの売りもあった。9月の米小売売上高の結果はそれほど金塊相場には響いていなかった」と指摘した。
 金塊現物相場は午後2時02分現在、20.355ドル安の1737.595ドル。(了)
[時事通信社]
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