反発=押し目買いやドル安で〔NY金〕(16日)
2012年10月17日
【ニューヨーク時事】16日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、ショートカバーや押し目買いに加え、外為市場でドル安・ユーロ高が進んだことから反発した。中心限月12月物は前日終値比8.70ドル高の1オンス=1746.30ドルで終了。電子取引は1736.10~1748.90ドルで、前日のレンジ内の商いとなった。
前週末に約1カ月ぶりの安値で取引を終えた金塊相場は、この日は時間外取引中から買いを集めてジリ高基調が継続し、寄り付き後はプラス圏で推移した。9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)が決定した量的緩和第3弾(QE3)の実施以降、市場ではインフレ観測からインフレヘッジ資産として金塊を物色する動きが活発で、押し目では買いを誘いやすくなっている。
ドルが対ユーロで下落したことも、ドル建ての金塊相場の支援材料となった。ドイツの有力シンクタンク、欧州経済調査研究所(ZEW)の10月の景気期待指数が2カ月連続で上昇したほか、スペインが、欧州中央銀行(ECB)の国債買い入れなどの支援要請に動くとの観測が強まったことで、ユーロ買い圧力が強まった。
また、この日発表された米指標は強弱まちまちで、金塊相場への影響は限定的。9月の消費者物価指数(CPI)は前月比0.6%上昇し、市場予想(0.5%上昇=ロイター通信調べ~を上回った一方、コアは市場予想を下回った。同月の鉱工業生産は前月比0.4%増で、0.2%増との予想(同)を上回った。
金塊現物相場は午後2時01分現在、7.405ドル高の1745.000ドル。(了)
[時事通信社]
前週末に約1カ月ぶりの安値で取引を終えた金塊相場は、この日は時間外取引中から買いを集めてジリ高基調が継続し、寄り付き後はプラス圏で推移した。9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)が決定した量的緩和第3弾(QE3)の実施以降、市場ではインフレ観測からインフレヘッジ資産として金塊を物色する動きが活発で、押し目では買いを誘いやすくなっている。
ドルが対ユーロで下落したことも、ドル建ての金塊相場の支援材料となった。ドイツの有力シンクタンク、欧州経済調査研究所(ZEW)の10月の景気期待指数が2カ月連続で上昇したほか、スペインが、欧州中央銀行(ECB)の国債買い入れなどの支援要請に動くとの観測が強まったことで、ユーロ買い圧力が強まった。
また、この日発表された米指標は強弱まちまちで、金塊相場への影響は限定的。9月の消費者物価指数(CPI)は前月比0.6%上昇し、市場予想(0.5%上昇=ロイター通信調べ~を上回った一方、コアは市場予想を下回った。同月の鉱工業生産は前月比0.4%増で、0.2%増との予想(同)を上回った。
金塊現物相場は午後2時01分現在、7.405ドル高の1745.000ドル。(了)
[時事通信社]
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